chocolat [ blanche ]

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 カレはいつも、わたしよりひとつ手前の駅で降りる。  カレと、同じ高校を受ければよかった……  別れ際、わたしはいつもそう思う。  だからわたしは、カレが降りる駅に着くまでの間、できるだけカレに体を密着させる。  わたしの香水の匂いが、カレの制服にうつるように。  そうすれば、わたしの匂いだけでも、一緒にカレの学校まで連れて行ってもらえるから。  香水の香りが消えてしまうまでは、わたしはカレの体にくっついていることができる。  そう思うと、わたしは学校に着いてからも、カレと一緒にいるような気になれた。  だからわたしは、毎朝、少しだけの香水をつけるの。
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