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「君は、魔法を全く習っていないんじゃのう。珍しいの。
自分で工夫したのかの?」
笑顔で言う男性に頷いて僕は答えた。
「はい。魔力は感じる事が出来たので、それを利用して何か出来ないかと動かしたのが最初で・・・・・ナイフのようにしたのが・・・・初めてだったと思います」
「ふむふむ・・・・それで?」
僕は、頷いて続けた。
ナイフのようになるなら、狩りの時に利用できるかなと、小さな獲物をそれで仕留めたこと。
畑の剪定をするときに、小刀が折れたので、魔法で剪定を行ってみたこと。
失敗して怒られた事。
畑の土を耕すのに、利用してみたこと。
畑に水を撒くのに利用したこと。
怪我をした村の子の治療が出来ないかと、自分が怪我をした時に魔力を使って治療したこと。
魔物が襲いに来たときに、雷で撃退をしたこと。
父と狩りに行った時に、火を起こしたり、水を使ったり、風で野菜を切ったり出来たこと。
そんなある日、一番驚いた出来事が有った事。
僕はその事を話した。
男性は、学園長だろうし、彼には、正直に話した方が良いと思ったから。
僕の話に学園長は驚愕の表情をした。
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