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ガタン!っと音を立てて立ち上がると、学園長は言った。
「な、なんじゃと!それは、本当かね!嘘ではあるまいな!」
僕は不安そうに言った。
「それって・・・・・いけない事なんですか?」
僕の言葉に、首を振る学園長。
「い、いや、そうではない!
エラール君が行った事は、前例は有るが、数百年前の事じゃ!
それ以降は確認されて居ないのじゃよ!」
その言葉に、僕は眼を丸くした。
「え?ほんとに?」
学園長は大きく頷いて言った。
「本当じゃ!さあ、今もそれは出来るのじゃろう?見せるのじゃ!」
学園長の言葉に、僕は頷いて呼吸を整える。
村の皆にも、見せた事は無かった。
勿論、家族にも。
何だかいけない気がしたのだ。
僕は指に魔力を集中する。
僕の右手の人差し指が、ゆっくりと光に包まれる。
僕は、その指を前に突き出し頭の高さからゆっくりと下に降ろす。
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