学園に入学

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「え?何か変でしたか?」 僕の言葉に驚いた様子で言う兵士。 「いや、お前無自覚に凄い事しでかしてんなあ?何で、そんなに属性が使えるんだあ? 普通の属性の奴は使えても2属性までなんだよ。 お前の場合は反則だな。そりゃ」 僕は驚いた表情になる。 「え?普通って雷なら雷だけ?水なら水だけって事ですか?」 僕の言葉に大きく頷く兵士。 「そうだ。お前のように複数の属性は扱えない。お前の属性ってほんと、不思議な属性だな。 何の属性何だろな」 ふうむ・・・・・・・・・・・っと唸りながら言う兵士に、僕は困惑した。 「え・・・・・・・・・・・えと、じゃあ、畑で土を掘り返したり、ちょっとした切り傷や擦り傷位なら治療できたり・・・・・・・とかは?」 「はあああ????」 僕の言葉に凄い声を上げた兵士に周囲に居た人達が注目する。 兵士は、慌てて周囲を確認して僕の腕を握るとそのまま早足で移動を始めた。 無言で暫く移動してから、少し街道から離れた路地に移動してから僕を見て言った。 「今言った事は本当か?出来るのか?」 僕は、兵士の迫力に恐々と頷いた。 「ううむ。こいつは、凄いな。驚いた。お前、もしかしたら凄い才能があるのかもな」 兵士はそう言ってから真剣な表情で僕に言った。 「いいか?お前が色々扱えるような事は学園に行って学園長以外には言うな。 全て、学園長に判断して貰え。判ったな?誰にでも話すんじゃない。例え、学園の同級生にもだ。いいな?」
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