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何故なら、魔法使いの殆ど全員が、国の専属となり国の役員となって地方に散っているから。
多くの例え、田舎の村でも魔法使いが居るのはそう言った理由だった。
地方の魔法使いは、専用の通信器具を持たされて、治癒や防御に特化した者が多かった。
攻撃力の強い魔法使いは、中央に集中しており、事の起こった連絡が有れば一瞬で移動して事態の対処に当たっていた。
殆どが巨大な魔物に対しての対応だった。
一口に魔物と言っても、強さに大きな違いが有った。
余りの強さに、対処する事も出来ずに、せめて、被害を小さくと避難をさせたり、魔物の進行方向を変えさせたりとすることで精一杯だった。
何百年か前に大きな力を持った魔法使いが居て、世界最強と言われる始祖龍を使い魔にして異常に強い魔物を全滅に追いやったと伝えられている。
その後は、強い魔物の存在は途絶えて静かだったのだが、100年ほど前から再び、強い魔物が確認されるようになっており、年々その数は増えて居た。
その為に、魔法使いへの期待は高まって来ていた。
過去に最強の始祖龍を従えていた魔法使いは英雄と称されて今も語り継がれている。
僕も幼い時にお伽話として聞かされた。
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