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門番は合図を受けて、門の横の通用門を開く。
ですよね~。
大きな門を一々開くわけないか。
僕はライルと別れて、通用門をくぐる。
中は、綺麗な並木道が有って、向こうに建物が見えた。
「あの建物の最上階が学園長室だ。そこにまずは行きなさい。
全てがそこから始まるんだ。
頑張れよ?」
僕は心配そうな門番に笑顔で言った。
「はい。頑張ります」
僕は、そのまま荷物をもう一度背負いなおして歩き出した。
並木道の空気は非常に心地よかった。
門を潜った途端に空気が変わったのが、僕には感じられた。
魔法の元になる魔素と呼ばれるもの・・・・・それが、濃くなった気がした。
僕だって、それくらいは知ってる。
魔素・・・・・くらいはね。
だって、人が生きていくためには、魔素がなければ生きていけないのだから。
魔獣と呼ばれる魔物よりも大きな強い生き物は、それを破壊するんだって聞いた。
だから、魔獣が通った後には、草木一本無いんだって。
その場所を自然に元に戻すには、百年以上かかるって。
僕は木々の間をキラキラと光りながら飛び回る不思議な球?のようなものを見つけた。
それは、幾つもあって、木々の間を飛び回ってる。
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