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「妊娠……って、嘘だろ……!?」
信じられない。
だって俺は、結婚してからまともに冴子を抱いた事がなかった。
11月に一度だけ未遂はあったが、まさか、あんなわずかな挿入で妊娠を……?
「どうしてそんな顔をするの……?」
冴子は悲しそうに苦笑し、自分のお腹を優しく撫でた。
「私はずっと赤ちゃんが欲しかった。
だから今、すごく幸せだよ?」
彼女にとって、妊娠した事は確かに幸せなものなのかもしれない。
だけど、俺にとっては……。
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