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「捌咫さん?お客さんだよ~」
次の日の休み時間。
クラスメイトの声に呼ばれ戸口に寄った私は。
「あ…と、この前の」
噂をすれば…とは違うけれど、ちょうど考えてた相手。
少し驚いたりもして。
「はい。この前はすいませんでした。」
そう言い、ペコリとお辞儀をする彼女に、
「何かご用かしら…?」
訪ねる。
「あ、い、いえ、ちょっと…」
口ごもり、軽く視線をさ迷わせ、かあ…と頬に朱を昇らせ
「ちょ…ちょっと関わってみたいと!思いまして!」
そう私を見上げながら言ってくる。
そんな彼女に。
「つまり、仲良くしたい…そういうこと?」
なんと言うか…年上なんだけど可愛いくて仕方ない…
逸る鼓動を抑えつつ聞いてみる。
「う…一応…。駄目ですか?」
あぁ、もう!そんな可愛らしく小首をかしげて聞かれたら
「いいわよ…先輩と後輩って感じがしないけれどね」
……そう答えるしか無いじゃない。
「あらぁ?」
……後ろで先程私を呼んだ生徒が笑った気がしたが無視しよう。
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