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王都中央集会所での用事を終えた四人は王都の街をブラブラと楽しんだ後、外食をして自宅へ帰ってきました。
そして、レオ君はシオンの言われた通りシオンとクレアの寝室に向かいました。
「お、来たな。そこに座れ」
黒を基調とした落ち着いた雰囲気の寝室に、白いテーブルと椅子に三人が向かい合うように座りました。
「寝る前だから紅茶じゃなくてお水ね」
クレアが微笑みながら言いました。
「うん、ありがとう」
レオ君はお水を飲みました。
「さて、レオを呼び出したのは他でもない。魔力がキチンと使えるということは、お前も物事が分かる歳になってきたようだからな。
大事な話でもしようかとな」
レオはうんうんと頷きました。
「さて、お前の種族についてだ。
本であらかた理解しているとは思うが、お前はかなり特殊な種族な上に更に珍しいことが重なっている」
シオンはレオの目を見つめながら言いました。
「まずシオンさんが天使なのは知ってるわね?」
クレアが優しくレオ君に問いかけました。
「うん、堕天使なんでしょ?」
「あぁ、そうだ。で、母さんは魔族だ」
レオ君の言葉にシオンが答えました。
「あれ? 天使と魔族って仲が悪いんじゃ無かった?」
「仲が悪いというより、相反するんだよ。だからレオ君もルーちゃんも凄く珍しいんだよ」
クレアがノンビリ口を潤しながら言いました。
「なるほど、母さんが魔族ってことは、お祖父ちゃんも魔族だからお父さんとお祖父ちゃんは仲が悪いんだね」
「物分かりが良さすぎるのも考えものだな、おい」
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