幼少期

9/37
前へ
/40ページ
次へ
この世界には、大きく三つの種族が存在します。 まず一つ目は「人種族」です。 彼らは他の種族に比べても特にパッとしない、言うなれば平均的な種族です。 生殖能力が秀でているように見えますが、他の種族より寿命が短いのでそう感じるだけで、ある程度は自然の摂理に沿っているといえなくもありません。 鼠がたくさん子供を生むのと対して変わらないのです。 次に「混人種族」です。 この種族は人の型に様々な生き物が混ざって一つの種となっている種族です。 そのため、この種族には様々な分類があります。 獣人族、ドワーフ族、エルフ族、竜人族、植人種など、少数混人種族も含めれば多種多様です。 更に、獣人など獣の種類の数だけ多様化するため、かなり大きなくくりです。 なんとなく、ここでトカゲの獣人と竜人の違いに疑問が生まれると思います。 竜人は基本的にトカゲ型の獣人より優れていることが多い種族です。不完全ですが龍や竜になれると竜人。完全に龍や竜に変身できると龍人と呼ばれます。 同じ爬虫類でもパッと見た感じで雰囲気が違うのでなんとなく分かります。 コレを言ってしまえばあれですが、種族なんて所詮ただの文明を持った生物が考えた区別方法なんである程度は曖昧なんです。 ちなみに、この二つの種族は光に属す種族です。 そして、最後に「魔族」です。 魔族は種族の中で唯一、適正に関係なく闇という分野に干渉できる種族です。つまり、闇に属します。 そもそも、ほとんどの魔族は魔界というこの世界とは別の世界にいます。 そして、獣人のように多種多様です。獣人との違いは禍々しいような種類の方が多く、闇に干渉できるというとこくらいです。 闇に干渉することで世界を移動できる種族でもあります。 天使族と対を成す存在ですが、闇を通じてこの世界に干渉することができます。そのため、魔界だけでなくこの世界にも干渉することができます。 しかし、天使族は光を通じて干渉することが出来ません。 なぜなら天使族は神に使えるものなので、この世界には基本的に干渉できないからです。 ちなみに、この世界には「神族」と呼ばれる血を受け継ぐ種族がいますがそれは後ほど。 この世界では神族とか何かしら優れている存在でない限り、一般的な魔族には勝つのは難しいです。 そもそも格が違うのです。 まぁ、シオンは色々な意味で格も違えば通常の天使から逸脱しているのですがね。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加