幼少期

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「お~い、親方~!! 遊びに来たよ~!!」 「なんだって坊主!! 何言ってるか分かんね~ぞ!!」 「僕が来たって分かってるじゃんか~!!」 親方の弟子によるカーン、カーンという金属音が流れている親方の鍛冶場の一つに、朝ごはんを食べ終えたレオ君はやってきました。 ありとあらゆる道具が揃っているこの場所は、膜になった金属が所々に点在するところや、独特の熱気がレオ君のお気に入りだったりします。 「おはよう! 親方!」 「よう坊主、やっぱり来たか!」 親方はずんぐりむっくりな体型をしたドワーフです。筋肉の塊ですのでずんぐりむっくりというのは誤りなんですが、この際どうでもいいです。 白いタオルを頭に巻き、真っ赤な髪がはみ出しています。 「今日は武器打たしてくれるんでしょ?」 親方の近くにやってきたレオ君は笑顔で言いました。 「おう、でもちょっと待っててくれ。こいつらの様子を見てからだからな」 「じゃあ僕も見てるよ」 「坊主はいつもこうして見てるが楽しいのか?」 「うん、人によって全く異なるから見ていて飽きないよ」 レオ君は親方の弟子が一心不乱に鉄の塊に向かっていく姿勢をまじまじと見ながら言いました。 「一応俺がこいつらみたいに様子を見ながらだが、坊主ならこいつらより良い物作れそうだがな」 「親方よりすごいの作るからね」 「ハッ、やれるもんならやってみな」 親方は腕を組んでニヒルに笑っていました。
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