7時00分 挨拶

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「妹相手にオッキしちゃう兄貴はどうだろ」  ルナは五嶋を睨みながらお腹をつつく固い棒を優しく撫でる。 「今は妹じゃないだろ、とりあえず彼女になってくれる?」 「お断りします、昨日あのベッド使った人と別れたら…って言ったよね」  診察室にあるシーツの乱れたベッドを指差しルナは頬を膨らませる。 「バ~カ、カオリとは寝てないよ。昨日は羽柴さんが仮眠してたから俺の元気がないんだよ」  五嶋は力強くルナを抱き寄せる、羽柴華子【ハシバハナコ】ベテラン看護師、年齢55才、てか羽柴さんが来なかったら鹿山圭織【カヤマカオリ】と使ったということかな? 「違うぞ羽柴さんが来なかったら使ってないぞ」  五嶋の勘が鋭いのかルナの表情がわかりやすいのか慌ててフォローを入れたのでルナは微笑む。 「嘘っぽいよ」 「ホントだよ、圭織はこないだ移籍してきた岡村を狙ってて最近ヤらせてくれねんだよ」 「えっ!?…岡村」
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