第1章

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あれから数日が経ち、いい加減私もカズヤを許し、またいつものカンケイに戻った。 いつものカンケイ── ありきたりな男女の恋愛関係ならばめでたし、めでたしなのかもしれないが私たちは不倫という世の中で決して褒められた関係ではないのだ。 ただ、今の関係を終わらせようとは思ってない。カズヤは私の彼氏なんだから。 携帯を見るとカズヤからメッセージが入っていた [今日も愛してるよミク] カズヤは愛情表現を積極的に行うほうだ。いつもの内容なのだけど、愛してるって言われてる事にとても安心する。 文字だけかもしれないけど、でもカズヤがそう言ってくれるなら私はカズヤを信じる。そして私もカズヤを愛してるから。 その時誰かに肩を叩かれた 「あ、ミク先輩ちょっといいですか?」 振り返ると会社の後輩のハルカが立っていた。この子はいつもおっちょこちょいで何かしらミスを行う。というか、ミスをしない日が無いほどだ。多分その件で来ているのだろう。 「すみません、先輩。あのー実は請求書間違てて…」 「また!?」 「すみません!ほんとにすみません。。だから先輩訂正してほしいんです」 コイツはよく間違えるダメな後輩なのだ 「まったく、しょうがないから早く新しい請求書頂戴」 「本当ですか!すみません、いつも…」 「まぁいいわ、とりあえず缶コーヒー頂こうかしらね」 「はい!勿論です先輩!」 ハルカは満面の笑みで自動販売機に向かっていった。まったく、あの子は請求書いっつも間違えるんだから。 と、今日は何やら来る人が多い。 ハルカが去った後、またもう一人の後輩が立っていた。
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