第4章

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桃子の前に進み出て、冷静を装って声を掛けた。 「桃太郎、俺たちはONI退治の使命を受け、ここに来ている。 いろいろ事情をお聞きしたい」 「桃太郎兄。 兄が言ってた大きな桃が流れてきたから、ワタシ、キビ団子作ったんだ。 だけど、そのキビ団子・・・なくなっちゃった・・」 KIJIが、空っぽになった小瓶を手にし、桃太郎の足元にしがみついて泣く。 「そうか・・。 KIJI。お前は、よく頑張ったな・・。 うん。それは残念だが・・。 俺もキビ団子は、まだ10粒ほど持っている。 これだけあれば、ONIに対峙する力は十分・・」 「え!!社長! 見せて、見せてください! キビ団子!」 桃子がまた桃太郎に近づいたので、 俺は、桃子と桃太郎の間にわざと入り込んだ。
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