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新任教師の白那郷太。
得意なのは歴史で、一見、寝癖頭で優しそう。
若い。
話してみれば、気が効くし、優しい。
理想的な副担任ではあるのだけど、なんていうか、苦手だ。
まだ、昼にもなってないのか。
「ふぁ…─」
頬杖をつきながら、うとうとしてしまっている。
白那は副担任だから!とか言って、生徒達の監視に回った。
本来は隆宏の仕事だったのだけど。
隆宏からしたら、仕事を取られた気分。
まぁ、いいか。
こっちもこっちでやることは沢山ある。
今日の夜には、二年生と三年生のテストの丸付けをしなければならないし、初めから今日一日で終わらせる気もないけど、正直。
何時に寝れるか解らない。
睡眠不足が続くと、ネガティブ思考になってしまうから、あまり睡眠不足を続けたくはない。
ただでさえ、白那だとかいう新任教師さんが苦手なのに。
「…はぁ……─」
少し、寝ようかな。
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