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「な、なんで……眼球舐めさせなきゃいけないんですか」
「眼球舐めるの好きなんです。舐めさせてください。そしたら、和泉先生にも眼球舐めさせてあげますから」
「それのどこに私のメリットがあるんですか」
「Mの俺を見れるかもしれないというメリットです」
うわ、凄く興味ある。
え、
Mの白那さん??
え?え?
興味無い方が逆にこれ、おかしくないか?
Mの白那さん。
凄く、興味があるぞ。
「ってなわけで、失礼しまーす」
「ぇ、っ、ん」
わざわざ白那は膝立ちをして、椅子に座ってる隆宏に合わせるように、顔を寄せてきた。
キスをされるのかと、咄嗟に思ってしまった。少し、いや、かなり恥ずかしい。
白那は隆宏の瞼にキスをする。
「閉じないでください。開けて」
白那のMに興味があるのか、隆宏はゆっくりと瞼を開く。
そうしたら、
ぺ…ろ…──
ちゅ…─
「ふあっ…」
びく──
思わず白那の肩に手を置いて、しっかりと捕まってしまう。
白那は隆宏の顔が動かないよう、両手で固定してくる。逃げれない。
「や、…ん、ら、…ぁ…わ、」
なんで眼球で感じてしまうのか解らない。
なんで、眼球で、こんな……。
ていうか、
マニアック……
こんなの……普通はしないと思う。
ていうか、この人、大丈夫か?
人として、精神に問題でもあるのでは?
病んでる的なノリ??
「まっ…あ……ふわ、ぁ…」
「痛かったら痛いと言ってくださいね。
さすがに、光を失われると困るので」
「…ん……だい……じょぶ…。
つづけて…」
「…………素直過ぎじゃないですか…?
なんですか?そんなに眼球って気持ちいいんですか?」
「…………まって」
俺、さっきなんて言った?
なんて言った?
なんて言った!?
続けてって言わなかった!?
え?え?
はぁ!?
いや、それよりも。
「……されたことないんですか?」
「基本攻めの立ち位置でしたし。でも、そうですね。男同士ですと、関係ないですよね。じゃあ、約束通り。和泉先生。舐めてくださって構いませんよ。
でも…そうか。これじゃあ、やりづらいですよね。交代しましょうか」
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