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「…和泉……せんせ…」
男というものはやはり、基本が攻め方だからなのか、人を弄るというのを、たまたま隆宏も好きだったからなのか。
不思議と、今の行為を嫌とは思えなくて、快感に喘ぐ白那を隆宏は見ていたいと思ってしまった。
かわいい、と。
そんな風にさえ思ってしまう。
サワ──
白那は隆宏の頭に触れる。
撫でるように、優しくなでる。
「それ……好きです」
「…頭……撫でられるのをですか…?」
「はい…」
心地良い。
「………白那さん…私……おかしいです」
ずっと、こうしていたいと思うなんて。
おかしい。
「知ってますよ。今日の和泉先生は、和泉先生らしくありません。眼球効果って奴ですかね?」
それは関係ないだろ、なんて思う。
けど、、
「みたいですね」
今の俺は、そういう気分でいたかった。
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