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地下 沙織:工房
ここはロンドン図書館の地下
薄暗いが、沙織が勝手に設置した暖炉で淡い光が『アリス』を照らす。
『アリス』が目を開けた。
「あ、起きたね。なにか食べる?」
ぼんやりしているのか沙織の顔をじっと見たまま動かない。
「お~い、私のこと分かる?」
「……聖霊?」
「あら、高位の『隣人』に見えたかしら?
だけど、聖羽根は無いわよ」
「じゃあ、妖精?」
「高位じゃないからって下位に下げるのよ…
私はね、れっきとした人間よ」
「あの黒ローブは?貴方は私の味方?」
「あの黒ローブって…知らない?教会の奴らなんだけど」
知らないと首を振る『アリス』
その時、階段を降りてくる2人分の足音
二人は何事もなかったの様に私達の前に姿を表した
「あの子は目を…覚ましたようだね」
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