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夏一は『アリス』に話し掛ける
「やあ、こんにちは。
僕は本田 夏一、僕の隣にいるのが泰方 凛さん。
そんで君の隣にいる居候魔法使いが早乙女 沙織。
僕らの自己紹介は済んだ。君の名前は?」
「私…私は、レト。
レト・リインフォース。
レトって呼んで」
「じゃあ、レト。君に少し質問しよう」
「なに?」
「君は、君を追ってきた人達が誰だか解るかい?」
レトは何か思いだそうとしたが…解らずに首を振った。
「そうか…なぁレト。
君に親は?」
「死んだ。
半年前、トラックに引かれて」
レトは気丈に…いや、感情を亡くしたかのように振る舞おうとするが、声が震えていた。
無理もない。
年齢からしてまだ親と何も知らずに暮らしていたはずなのだから。
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