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ロンドンに『図書館』を建てた次の日から、魔法使い共が我先にと大量にやってくる物だから休む暇が無い。
『図書館』としては本の増加傾向は万々歳なのだが…如何せん一人では捌ききれずに居た。
その時に、もう一人の『司書』志願者と先程の魔法使いがやってきたのである。
司書の方はまだわかる。
日本支部の方から送られてきた援軍って所だろう。遠路はるばるやってきてくれた司書の名は泰方 凛(ヤスカタ リン)。司書になって5年の先輩だ。
ただ、凛さんと一緒に来た魔法使いが俺の悩みの種となる。
日本人魔法使い、早乙女 沙織(サオトメ サオリ)。
彼女の方は凛さんが連れてきた。
何でもロンドンで工房を作って一旗揚げようと思ったらしいのだが、全ての教会に許可を貰えず、工房設立の為の軍資金も食事代に消え、完全に路頭に迷ってた所を助けたらしい。
『図書館』に着くなりぶっ倒れ、三日三晩俺と凛さんで付きっきり看病し復活する。
良かったと思った矢先、『私をここに置いて!』と居候宣言。
路頭に迷っている彼女を住まわすと、いつの間にか『図書館』地下に自らの工房を構えた。
自由奔放に色々やらかしてくれる彼女に「何故許可なく工房作った」と、問い詰めると…
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