導く声

2/18
61人が本棚に入れています
本棚に追加
/1613ページ
四季の国、シーズニア。春の町、夏の町、秋の町、冬の町の四つの町は平和に保たれていた。 「フォンス、四つの町の様子はどうです?」 「はい、マリア様!至って平和です!」 ≪眩しいな・・・俺には過ごしにくい世界だ・・・≫ シーズニアの女王、マリアの側近の妖精、フォンスがそう答えた時、男の声が聞こえて来た。 「お前はヤミ男爵・・・!何をする気なのです!?」 男の声にマリアは驚いた様子で問い掛けた。 ≪簡単な事さ・・・この世界の秩序を司るシーズンジュエリーを頂くのさ・・・≫ 「おあいにくさま・・・シーズンジュエリーは強力な結界に護られているわ!易々と奪われませんよ」 ≪俺が下級魔術師だと思うのか?もう結界を破るくらいの力は付いてるわ!≫ 「何ですって!?フォンス、全ての町を見張って!」 ヤミ男爵の言葉にマリアはそうフォンスに言った。
/1613ページ

最初のコメントを投稿しよう!