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四季の国、シーズニア。春の町、夏の町、秋の町、冬の町の四つの町は平和に保たれていた。
「フォンス、四つの町の様子はどうです?」
「はい、マリア様!至って平和です!」
≪眩しいな・・・俺には過ごしにくい世界だ・・・≫
シーズニアの女王、マリアの側近の妖精、フォンスがそう答えた時、男の声が聞こえて来た。
「お前はヤミ男爵・・・!何をする気なのです!?」
男の声にマリアは驚いた様子で問い掛けた。
≪簡単な事さ・・・この世界の秩序を司るシーズンジュエリーを頂くのさ・・・≫
「おあいにくさま・・・シーズンジュエリーは強力な結界に護られているわ!易々と奪われませんよ」
≪俺が下級魔術師だと思うのか?もう結界を破るくらいの力は付いてるわ!≫
「何ですって!?フォンス、全ての町を見張って!」
ヤミ男爵の言葉にマリアはそうフォンスに言った。
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