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「いいんじゃないか?お前がそうしたいんだったら」
小栗父は、汁をすすりながら、応える。
「じゃ、そうする」
餅を齧る小栗を、思わずガン見です。
これってどういうこと?
そんな私を、小栗姉と、
姉の旦那様が見つめている視線に気づいた。
「てことは、フランスで彼女と住むの?」
「部屋が決まるまでしばらくはホテル暮らしかな。
長期滞在用の部屋貸だから、生活はすぐできるし、
人数増えても問題ない」
「それで、舞ちゃんは、
優斗と、いつから一緒に住む予定なの?」
「え?えっと、その...」
「まさか、今、聞いたとか言わないよね?」
姉が、ありえないといった表情を浮かべて私を見つめる。
助け船を求めようと小栗へと視線を投げた。
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