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「大丈夫?」 私はその声にゆっくり顔を上げた。 体操着を着た少年。 逆光で顔が見えないが、私と同じ授業を受けているんだとぼんやりと理解した。 じりじり暑い日差し。 まだ4月下旬なのに、この町はどうなっているんだ。 グラウンドからは蜃気楼が立ち込めている。
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