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部屋は炎に包まれ結界が張っていなければ燃え移っていただろう。
そんな強い炎に包まれながらも、まだ偽八雲だったモノは半分以上焼け残っていた。
毒ガスが充満しているであろうその場所に長く居るのは危険だと判断したマチルダと流星は次の段階に移ることにした。
空間魔法で偽八雲の空間をこの空間から切り離し空間転移させるのだ。
緊急時なので何処に転移するか分からない。
それでも、ずっと毒ガスを放出する偽八雲が此処にあるより安全だと判断したのだ。
焔の魔法から空間魔法に切り替え唱える。
東洋一と言われる魔力の持ち主マチルダと、関東で一番の流星。
腐魔女の高位魔女二人がかりで、ちーちゃんが作ったチョコらしき物体を拘束する。
「千冬ちんの魔力は中部地方一だけど…ちーちゃんの潜在能力は更にあるんじゃない?」
「ちーちゃんをこっそり観察した佐和様の話では治癒が少し使える程度と聞いてまつ」
「つまり、魔女としてちーちゃんは未知数なのは決まりね。行くわよ」
「了解でつ」
二人はタイミングを合わせ空間を切り離す。
そして、異空間に繋げるとそこに偽八雲の残骸を放り込んだ。
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