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その夜、腐魔女達は疲れ切って各自部屋で寝ていた。
そんな中、八雲がいつも通りにちーちゃんの元を訪れた。
「ちーちゃん」
「やっくん」
キラキラと目を輝かせるちーちゃんはにっこりと微笑む。
「あ、あのチョコなんでちが…」
「はい、此処にあるわ」
そう言うとちーちゃんは、マチルダと流星が亜空間から空間転移させたチョコの残骸の真空パックを見せた。
「何故が、部屋に帰ってきたの」
うふふと無邪気に微笑むちーちゃんに、やっくんは頬をヒクヒクさせその物体を受け取った。
色々あったが、結局チョコを受け取り食べる事となった八雲。
しかし、真空パックから出すとどんな毒が放たれるか分からない。
「あ、後で食べるでち。今はちーちゃんを食べたいでち」
そう言うとちーちゃんを抱き締め、優しく唇を奪う。
「ちーちゃんは美味しいでち」
「あん、やっくんたらぁ」
なんとかちーちゃんの意識を超危険劇物となったチョコから逸らす事に成功した八雲は、そのままその物体を封印し持ち帰った。
食べては貰えなかったが、ちーちゃんの望み通り八雲にチョコは渡った。
だが、その超危険劇物となったチョコの封印が開く事は無かった。
「ちーちゃん…手料理はちーちゃんの手が荒れるから控えるでち」
なんとか、そう言うと八雲は精神的にどっぷり疲れそのまま眠りについた。
ーfinー
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