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しかし、八雲の加齢臭と偽八雲の甘いチョコの香りが鼻を刺激する。
そして偽八雲の全裸、特に下腹部のぶら下がっているモノが腐魔女達の視線に入る。
ついそれから目を反らしマンキニで下腹部が隠れている八雲を追いかける。
「なんであたちを追うでち」
「全裸の八雲は見たくない。それ以前にあのドロドロのモノは何なのよ」
「マッチーのカサカサお肌には良いかもしれないでちよ」
と言いながら、八雲は一番小さなチビピノを捕まえ股間に押し込む。
「いやぁー」
それを見たひなたが悲鳴を上げた。
可愛い使い魔のピノが、よりによって八雲の股間に押し込まれたのだ。
「ピノが…ピノが…」
「かほたん、ひなたんを連れて落ち着かせてでつ」
流星の言葉にかほが頷くと素早く部屋からひなたを連れ出す。
まだ廊下は加齢臭と甘いチョコの香りはマシだったが、廊下は偽八雲のチョコが床を溶かしボコボコになっていた。
「佐和様、ひなたんをお願いします」
すかさずかほが佐和を見つけ側に連れて行く。
佐和が慈愛の聖母のオーラでひなたを落ち着かせるのを見て、かほはひなたの部屋へ戻った。
そこはもう、茶色い液体と八雲汁とが混ざり家具や床を溶かして見るも無残な様相を呈していた。
そして偽八雲の液体に触れたマチルダや流星の服も所々溶けて肌が露出していた。
八雲の偽物も本体の本能を受け継いだらしく、八雲を追いかけていたはずが何故かピノを追いかける。
ダブル八雲に、ピノ達はパニックになり逃げ惑う。
そのピノ達を、追いかけ八雲汁とチョコ汁とを撒き散らすダブル八雲。
それを捕獲しようとするマチルダと流星。
腐腐腐館は、上へ下への大騒ぎとなった。
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