学園の授業(始まり)

それから一週間。

僕は毎日、朝は走って訓練をして、シャワーを浴びて朝食と同時に摘まみやすい昼食を作る。

それから、本を読みながら時間を過ごし合間に昼食を取りつつ夜まで集中する。

夕食後ゆっくり入浴をしてから、またも数冊の本を枕元に置いて就寝する。

そんな日々を過ごし、僕は完全に全部の本を読み、そして覚えていた。

記憶力は良いんだよね。

僕の家系ってさ。

昔っから、頭は良かったらしい。

だから、村長の補佐をずっとしてる僕の祖父。

父は、身体を動かす方が性に合ってると狩りばかりしてる。

でも、どこで希少な茸が取れるとか、去年はあの木は実がならなかったから、今年はなるとか、良く把握してる。

だから、村の人は森に出るときは何時も父に意見を聞きに来てた。

父も、僕の事を心配してくれて、魔法使いになれなかった場合の時の為に多くの事を教えてくれた。