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「ま。良いっす。
さっさと、朝食を食うっすよ。
本当にこの本を全部覚えたかどうかテストしてやるっす」
ダムドの言葉に、僕は苦笑する。
「本の内容なら全部覚えてますよ?僕の家系は記憶力が高いんですよ。
だから、あの本の内容は全部理解しています」
僕の言葉に、ダムドは驚きに目を見張る。
「は?全部っすか?マジで?ほんとに?」
その言葉に、僕は眉を寄せる。
「その言葉って、僕が全部読めて無い事を予想してたって事ですか?僕が全部読み終わらずに憶えてなかった事を前提にしてませんか?貴方が読んで覚えろって言ったんですよね?」
おかげで、毎晩熟睡出来なかったって言うのに!
僕はムッとして言うとダムドを睨んだ。
ダムドは苦笑して頭を掻くと言った。
「ああ~悪かったっす。まさか、これ全部を普通に読めて暗記出来るとは思わなかったっす。
本当に覚えてるかどうかは、後で確認するっすけど、どうやって全部を一週間で読破したんっすか?」
僕は頬を掻きながら言った。
「ちょっと、特殊な方法を使ったんですよ。眠った状態のままで本の内容を直接頭に流し込むんです。覚える事は覚えるんですけど、熟睡出来ないから、ちょっと寝た気がしない分辛いですね」
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