学園の授業(始まり)

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「へ?眠っている頭に流し込むってどうやってっすか?」 ダムドの言葉に僕は苦笑した。 「僕が思いついたやり方なんですが、本と頭を繋ぎ合わせる感じで、本の内容を頭の中に叩き込むんです。 だから、一晩で十冊位は覚えますね。唯、これはあまり続けると頭痛がして来るので、好きじゃないです」 僕の言葉に、呆れたと言う表情をするダムド。 「何っすかそれ?出来るんすか? 信じられないんっすけど?」 僕は頬を掻きながら言った。 「ですよね。属性魔法呪文集や魔法陣一覧にも、似たようなのは無かったですからねえ・・・・・」 思い出しながら言うと、眼を見開くダムド。 「え?あの呪文集や魔法陣一覧を全部覚えたっすか?」 僕は眉を寄せる。 「覚えろってくれたじゃないですか!あの本の山は全部覚えたんですってば!言いましたよね?」 僕の言葉に、溜息をついてダムドは言った。 「ほんとに覚えてるんっすね。 ・・・・・で、何か気が付いたっすか?」 その言葉に、僕は青ざめた。 僕の様子に、ニヤリっと笑うダムド。
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