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僕が驚きに周囲を見回してると、突然、僕の目の前の机に次々に本が現れた。
「え?ええ?」
驚く間もなくどんどん本は増える。
本の題名を見てみれば、魔法の属性別の呪文集とか、魔法の歴史とか、使い魔の説明とか、過去の偉大な魔法使いとか、学園で学ぶんだろうな・・・・・っと思われる内容の本が次々に現れる。
ある程度増えた所で、突然僕の横にダムドが戻って来た。
「お前には、一週間でこの本を読んで貰うっすよ」
「ええ?一週間??」
思わず大きな声が出て、慌てて口を抑えた。
ダムドは不機嫌そうに言った。
「本来なら、産まれてから魔法使いによって教育をされてる筈の内容っすよ?
全部頭に入れるっす」
僕は呆然と本の山を見つめる。
「これ・・・・・全部ですか?」
ダムドは大きく頷く。
「ああ。そうっす。お前の場合属性がはっきりしねえっすから。
全部の属性を覚えて試すしかねえっすよ。
普通はもうちょっと、少ないんっすよ・・・・・・んとに、面倒くせえっす」
頭を掻くように言うダムドに、僕は溜息をついた。
「これ・・・・・・どうやって運ぶんです?」
僕の言葉に、ああ・・・・・・っと言いながら、ダムドは両手を机に充てる。
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