学園の授業(始まり)

5/21
前へ
/21ページ
次へ
「よし!では、一週間後にまた会うっす」 そう言って、さっさと出て行ってしまったダムド。 僕は取りあえず背中の荷物を降ろした後、大きなため息をついた。 「何だよ・・・・・これ・・・・・」 目の前に積み上げられた本の山。 僕は大きなため息をもう一度ついた後、気持ちを切り替える事にした。 取りあえず、荷物から道具を取り出して収納庫にしまう。 キッチンは道具が充実してたけど、使い慣れた僕の道具の方が良いかなって思って自分の道具を置く。 それから、着替えを棚にしまうと、服を楽な服に変える。 そして、コーヒーをセットしてから本を種類分けする。 「属性別がえっと、 火・水・風・土・雷・光・闇で、特殊ってのが空間・時間・血・植物・毒・・・未確認も多数って・・・・・・・・」 僕はふう・・・・・・っと息を吐いて、一山を作る。 「次は、魔法の歴史関係と魔方陣か。ああ。さっきの図形だな」 僕は、図書館で見た図形を思い出していた。 「たぶんあれって、指定した場所に指定した物を送るって魔法陣だよねえ。うん。 ・・・・・・・ちょっと、面白そうかな・・・・・・・・」 そう呟いて、ちょっとだけパラパラと見てると、部屋にコーヒーの良い匂いが漂いだした。 僕は、取りあえず、見て居た魔法陣の基礎って本を手にコーヒーをカップに注いで、椅子に座ると集中して読み始めた。 それから暫く・・・・・部屋には静寂が訪れ、時々パラリっと紙をめくる音だけが響いていた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

121人が本棚に入れています
本棚に追加