学園の授業(始まり)

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最後のページを読み終わり、パタン!っと本を閉じる。 そして、すっかりぬるくなってしまったコーヒーを飲むとふうっと息を吐いた。 「これ、全部を一週間で読破って結構きついよね。しかも、覚えるんだよね・・・・・・・無理じゃないのかな。普通・・・・・・・・・」 僕はため息を吐いたあと、外を見た。 ゆっくりと日が暮れ始めて居た。 僕は溜息をついて、キッチンに向かって食事を用意する。 軽い食事を済ませて入浴も済ませると、僕は本の山の中から数冊を取り出した。 「此処の寝室、ベッドが大きいから便利だよね」 僕は上機嫌で数冊の本を選ぶと寝室に移動した。 ベッドの枕元に、本を一冊ずつ綺麗に並べる。 「さてっと・・・・・。久しぶりにやりますか・・・・・仕方ないからなあ・・・・・・」 僕は魔力を指に集めると、本を一冊ずつ触れて丸を描くようにしては自分の額に手を当てると言う行為を繰り返す。 全部の本と自分の額を触り終わると僕はベッドに横になった。 「あんまりやりたい方法じゃないんだけどなあ。 眠った気がしないしな・・・・・。 でも、普通にやったって、全部読むなんて無理だと思うし・・・・・・・」 そう言って、もう一度溜息をついてから僕は眠った。
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