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軽く屈伸をして、身体をほぐすと僕は走り出した。
周囲は緑も多く、公園のようで気持ちよく走れた。
次第に速度を上げる。
森の中を疾走するように・・・・。
次第に険しくなる森の中に突入して、樹々の間を掛ける。
大きな樹を見つけると、その木の枝に飛びつき上へと駆け上る。
樹の上から周囲を見回して、少し行った所に石で出来た崖が有るのが眼に入ったので、そちらに向かった。
崖の下まで来てから、そのまま石をつかんでよじ登る。
身軽に次々と石を掴んで身体を持ち上げる。
勿論、途中で見つけた素材は確保してる。
片っ端から、倉庫に放り込んでる。
整理は後からするし、基本的に僕の意志で勝手に移動して整理されるようだしね。
便利な倉庫だよ。
僕は崖を登り切って山の頂に立つとふうっと息を吐いた。
此処って、鍛える為に作った訓練場って感じだね。
ちょうどよい感じだし。
毎朝此処を走ろうかな。
僕はずっと向こうに見える寮の建物を見た。
「此処って・・・・・・箒使っても良いのかな・・・・・・」
周囲を見回す僕は、遥か向こうの方で小さく飛ぶ何かが見えた。
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