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僕はフウヤとは反対側へ。
坂道を下った先、紅天楼神社の参道を目指して足早に歩いて行く。古びた歴史を感じる参道の上は、商う人達が集まって、いつしか商店が連なった。話す言葉もその意味も、時代の流れで変化して、少しずつ形を変えていった。
坂道を下って参道に入れば、お茶屋さんに、土産物屋さん。変わらないものと言えば、この参道の石畳くらいなのだろうか。
あーそう言えば、この人もいつも変わらないな。
「 … アカツキィ!
お前ね、いつまで寝てんだよ!
だらしないねぇっ!
ブッ…
おっと、大声出しちまったから、屁が… 」
…下町被れの兄貴カゲトラは、下町情緒と気品溢れる、愉快なただの輩(やから)だ。
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