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「お前の名前は?」
この言葉に、和也は動揺を隠せなかった。
返答に窮する和也を見て、明はワザとらしく笑った。
「ハハハッ、ハイかイイエじゃ答えられねーよな、悪い悪い」
「……」
「笑えよ!!!」
明の突然の激昂に、和也の体がこわばる。
「人がせっかくギャグ言ってんだから笑おうぜ?なあ?」
「はい」
いまの一連の流れで、和也の頭の中は真っ白になった。
「今度こそ質問だ、私は魔法使いである」
キタ、さっきので大分動揺したが、冷静に対応すれば大丈夫だ。
まずは……
「……」
沈黙、いきなりの魔法使いという言葉、黙るのが自然、答えるのは次だ。
「あれ?魔法使い知らない?ほら、あれ、ミンキーモモとか、クリィミーマミとか」
やはり、こいつは僕と同じ、不思議な能力の持ち主、次で「いいえ」と答えて乗り切ろう。
「なあ?いまなんで笑わなかった?」
男の声色が変わった
「普通笑うよな?お前はどう見ても魔法使いじゃないだろ、あれだけフったんだ、嘘でも笑うだろ、なんで笑わなかった?それとも、ギャグに聞こえなかったか?なあ?魔法使い」
「ミスった」そう思った瞬間、男の、小さかった光が大きく光だした
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