第1章

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地球から遥か遠く…さらに遠く…地球に非常に良く似た星…妃膜(ひまく)その中の地球で言うところの日本…痴梵(ちぼん)… ギタは本日夜勤入りであった… ギタ「そんじゃ行って来ます…」 ギツ「ハイ、気をつけてね、あっ、今日ブラスト強いからジンベリ被っていきなよ!」 ギタ「え~、いいよ面倒クセェ、ブラストなんか平気だっつーの」 ギツ「ダメダメ、全然違うんだから、はいジンベリ」 ギタ「イラねぇって、」 ギツ「ダメ、被ってきなさい、はいジンベリ」 ギタ「ジンベリジンベリうるせぇよ、いらねぇったらイラねぇ!」 ギタは家を飛び出した… 近年痴梵ではブラストアクチュアル値が上昇傾向にあり人体への影響が懸念されているのだ、極小のブラスト粒子は埃や花片などと共に主に呼吸器から人体へ入り込み蓄積されるのだ。ブラスト粒子がもたらす人体への影響は解明されておらず人々は不安に駆られながらも出来るだけブラストを取り入れない様にしようとジンベリと呼ばれるフェイスマスクを装着しブラストを防いでいた… ギタ「ったく、ジンベリなんか着けてられるかカッコ悪りぃ、、大体煙草吸うやつがブラストなんか気にするかっての!よっと、、 ギタは通勤用の自転車を担ぎ上げ職場へ向かった… ギタ「フゥ、、フゥ、、ハァ…キツイぜ…歳だな…ム、良い風が来たぞ!今だ!」 ギタは自転車にまたがった… ギタ「うひゃほーい!速い速い!イイぞ~コレならあっと言う間に着くぜ!」 …妃膜では重力が日内変動を繰り返す、それに加えモンステラストーム(突発的自然強風)が吹くのだ。静と動の星…妃膜
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