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カリスにもう一度右手を振るおうとしていたディオミスに、カトゥルスがお返しと言わんばかりに体当たりをくらわせる。不意を受けたディオミスは大きく飛ばされるも、空中で体勢を整え、綺麗に着地する。
「疾風の名は大げさじゃないということだなあ!? 期待通りだ! 素晴らしいぞお前ら!!」
「まったく、カトゥルスの体当たりを受けたというのにダメージを与えられた気がしないよ。ほんと嫌になるねえ」
「お嬢ちゃん、あれは強敵ってレベルじゃないな。最強最悪と言っても過言ではないとオイラは思うぜ!」
「あたしも同感だよカトゥルス。やれやれ、どうしてこう年を取って引退してからあんな化け物に遭遇するかねえ」
カリスが銃口を天に向ける。すると銃が淡く光り、銃に刻まれていた模様が空中、銃のすぐ上に小さく浮かぶ。
「疾風がただ速いだけだと思ったら大間違いだよ! カトゥルス! あたしに力を!」
「おう!」
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