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カトゥルスの体も淡く光る。やがて光はカトゥルスだけでなくカリスをも包み込んだ。
「おもしれえ! はははははは! 何をする!? さあ楽しませてみろ!」
カリスの言葉にディオミスがほえて反応する。カトゥルスも負けじとうなり、両者が睨みあう。
「くらいな! 急流の風(ヴァントラン)!」
カリスが銃をディオミスに向けて放つ。微かに白い色を帯びた巨大な空気の塊がディオミスを襲う。
「は、こんなもの!」
ディオミスは顔の前で腕を交差して、下半身に力を込めた。空気の塊を体で受け流そうとする。
「あまいよ」
空気の塊はディオミスの直前ではじけ、鋭利な無数の空気の刃となって、ディオミスを切り裂いた。ところどころ血がにじみ、金の毛並が朱に染まった。
「ああ! 痛え! 痛え! 最高だ。俺様にこんな傷をつける人間なんぞ見たことねえ! お前が同属なら四狼に加えてやっただろう! ああ、痛いな。たまらねえなこの感覚。うおおおおおお!」
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