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あまりの光景に、その場へ腰をぬかした私。
「あの、あの…、んぁ…BAさぁん…」
上に乗る陰の肩を押しながら桃子は私へ潤んだ瞳を向けた。
……私は、一体どれくらい寝ていたんだろう
この状況を、誰か説明して欲しい
呆然と微動だにしない私に、桃子は馬乗りになる陰を身体の上に乗せたまま身を捩らせ手を伸ばす。
ビチャ、クチュ…
桃子を無視し、むしゃぶりつく塊は私さえも視界に入らないのか……
もう桃子の柔肌は唾液に塗られ光を映すほど。
「……驚いたか?」
廊下で腰を落としてる私の後ろに、いつの間にか立っていたGIにがそう言葉を落とす。
振り向く事も出来ず、もがく桃子と塊から視線を外すせずにいた。
「……私達の子だよ?」
────え?
な、……何を言っているの?GI…
何処に?
何処に私達の子が居るというの?
恐る恐る部屋の中を見渡したが、赤子など何処にも居ない。
「BAさぁ…ん、……はぁ、んあぁ!……この子が、……赤ちゃ……ッッ!?」
ダメェ!!……叫び背を反らせ四肢を痙攣させた桃子。
ピクンと跳ねられている桃子から、満足気にムクッと塊が起き上がった。
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