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「ーーーーだから」
「しかしーーー」
こもったように話し声が聞こえた。
話すと言うよりも、口論のようにもとれる口調に自然と耳を傾ける。
「このままBAに知らせないおつもりですか?」
「いや、時期がきたら話す。お前には関係のない事だ」
「関係ない…。そうですね。確かにそうかもしれませんが、危険な子かもしれませんよ?」
「やめろ!BAが目覚めてしまう!」
…私に知らせたくない?
…時期がきたら話す?
何の事?
危険な子…
子供…
ッッ!!
私のっ!
「赤ちゃん!!私の赤ちゃんが、何なの!?」
上体を起こしたと同時に二人へ叫んだ。
ギョッとしたように驚愕した表情で固まるGIとINU。
真っ直ぐ二人を見上げながら、再度同じ問いを繰り返した。
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