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予想外の登場に、その場に緊張が走っ
た。私は顔を床に向けたままで
固まってしまった。
ざわつく集団と、固まったまま
一言も発しない私。
「へぇー。盗み聞きしてたんだー。」
聞きなれた声が行った直後
すぐ側へ彼女は屈んだ。
そして、肩を叩いて
「ねぇ、顔、上げて?」
優しい声に、そっと顔を上げる。
『あ、あか…』
私の言葉を遮り、にっこり笑って
彼女…新園朱莉はこう言った。
「分かったでしょ?
あんたとは、最初から"友達"なんか
じゃないのよ。」
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