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その日の夜
私達はお互いの傷を舐め合うように体を重ねた
胸を触る手…
克哉の吐息…
その全てがいとおしく感じ
心の底から愛情を感じた
そして一夜明けて会社に行くと朝礼で克哉が一週間休むことが部長の口から報告された
克哉のことを思うと仕事が手につかない
部長はそんな私に克哉のお父さんの通夜に出るように定時で帰るように指示する
感謝の言葉を言って急いで会社を出た
私はいつも繁華街を避けて遠回りをして通勤をしている
訳は、繁華街を歩いているといつもキャッチの男に声をかけられるからだ
しかし今日はそんなことを言っていられない
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