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会葬者も落ち着き私は克哉と一緒に親族のいる部屋にいた
みんな神妙なおももちで空気が重い
そんな中、口を開いたのは克哉だった
「おふくろ…オヤジの遺産の話なんだけど…」
この部屋にいたみんなは克哉を見た
すると少し年配のおじさんが克哉に言う
「兄貴はまだ死んだばかりだ!
こんなところでそんな話をするのはおかしいだろ!」
どうやら亡くなったお父さんの弟さんのようだ
「いや…今だから…みんなに言っておきたいんだ…」
克哉はそれにこたえた
「みんなも知っていると思うけどオヤジの工場は火の車で借金まみれだ…
俺は…親友や大事な人間から借りた借金を引き継ごうと思っているんだ…」
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