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ここにいるみんなは克哉の意見に口をはさまず下を向いている
なんとなく…自分が亡くなったお父さんの借金を肩替わりさせられるのがイヤな雰囲気が流れているのがわかった
静まりかえった部屋で、ただお母さんのすすり泣く声だけが聞こえた…
次の日…
私達は葬儀を終えて克哉の家に来ていた
ネクタイを外し礼服を脱いだ克哉は疲れた様子でソファーに座る
「美愛…疲れただろ?
本当にありがとな」
こんなときでも克哉は私のことを思ってくれる
私は何があっても克哉に一生ついていく
そして克哉は続けた
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