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「この前は、なんとなく俺達の関係を続けて行くって言ったけど…
やっぱり多額の借金を背負って美愛を嫁にもらうことはできない…
美愛の幸せを俺は心から願っている
もう、別れよう」
克哉がまた別れ話をしてくるのは心のどこかでわかっていた
別れる…別れないなんてどうでもいい
今はとにかく克哉自身を助けたい
私は立ち上がった
「直ぐに答えを出さなくてもいいんじゃない?
数日後…克哉宛に手紙を送るわ…
それでももし…
別れたいと思うのなら連絡はしないで…
私はあなたの前から消えるから…」
それだけを言って克哉の家から去った
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