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レストランへつくと店員さんに海が一望出来る席へ案内された
店内には愛をささやき合う恋人達で溢れている
そんな恋人達を見ているとよくここで待ち合わせをしていたあの頃の二人を思い出す
時計の針は約束の9時をさしていた
「悪い!悪い!部長につかまってな~」
後からいつも聞きなれた克哉の声が聞こえてきた
「もう、こんな日に遅刻するなんて信じられない!」
頬をふくらましそう言うと克哉は両手を合わせた
「本当にすまない」
その謝り方が妙におかしくなり思わず吹き出してしまった
「とりあえずビール2つちょうだい」
店員にそう言うと遅刻したことをはぐらかせた
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