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ようやく、少女の近くへ出ると、赤いマントを頭からかぶった少女が、紫色になった唇を震わせておったのじゃ。 若者は、赤い少女を優しく背負うと、少女に言ったのじゃ。 もう、大丈夫じゃよ! こんなに、身体が冷えておる。 暖かく成るまでは、わしの家で休んで往きなさい、とな。
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