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若者は、冷え切った少女を温めながらも、冷えに効く薬草などを煎じて与えておったのじゃ。 3日程で熱が引いた少女を優しく看病しながらも、疑問点を少女に聴いて見たのじゃよ。 何故こんな森の深くを歩いていたのじゃと。 涙ながらに事情を話し出した少女に因れば、母親と共に住んでいたのじゃが、母親が魔女であると云う噂が流れて逃げて来たのじゃと。だけど、母親は冷え込む身体にも拘わらず、洞窟へ行ったらしいと思う、と。 「猫のミニーちゃんと、お願いしたの、どうか助けて下さいって。 そしたら、ミニーちゃんがどっかに行ってしまったの」と、それだけ言って、眠ってしまったのじゃよ。 だから、子猫のミニーが助けを求めてやって来たのじゃと思う。 結局は、母娘ともども何とか、助けられたのじゃよ。 これが、『森の守り人』の物語じゃよ。って、おやおや。 眠ってしまったらしいの。 ゆっくり、お休みアリサ!
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