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side Blue
太陽が沈めば…私が目覚める。
頑張れば明るくても起きていられるけど…疲れるし嵐がいるから安心して寝ちゃう。
嵐は今日は頑張らなきゃね。
「嵐…起きてる?」
《ううん…起きてる…ってか…起きた。》
「大丈夫?これから行くよ。」
《うん、よろしくお願いします。》
ゆっくりと起き上がり、ベットから立ち上がる。
《暗いね…》
「怖い…嵐…?あと少しだから頑張って。」
暗い廊下を歩いて行く、ランは不思議と見ることが出来るから怖くない。そして、目当ての部屋にたどり着く。
静かに扉を開いて陰に隠れる。
「もうすぐわかる…。でも我慢しててね。きっと辛い。」
《わかった…。》
その時、荒々しく開く扉の音がした。
髪を掴まれて引きずられてくるあの人の姿…。
叩きつけられるように壁に抑え込まれたあの人は恐怖と正義に揺れた眼差しをしていた。
「従え…武司。いつまで我が儘を言うつもりだ。」
「違う…これは、犯罪です。」
ギリギリと髪ごと体を持ち上げられる。
男の手が、服の中に滑り込む。
あの人の目は恐怖に染まっていた。
悲鳴すら奪われ、すすり泣く音と男の荒々しい息使いだけがこの空間を支配していた。
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