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涙は枯れ果てた。
何で何で…あんな酷いことをされなきゃいけないの。
「嵐…大丈夫…。」
《強くなりたい…あの人を支えるだけの力が欲しい》
嵐の深い怒りを感じる。
私もあの人を助けたい…。
あの人はいつも、ランのためにその身を犠牲にする。
なぜ…いつもと思うの、ラン?
「嵐…あの男の子と協力しよう。」
《あの男の子…?》
「あの人は…ランたちと同じ。同じ気持ちをあの人に持ってる。」
そして、多分あの人は…あの男の子こそが支え…。
あの人が子供のように泣くのはあの子の前だけ。
あの人をここから…あの男から助けるの。
「嵐…あなたがランと一緒に居てくれて良かった。」
あの人の為に…ランは悪魔の力を使う。
ランが嵐のそばにいるだから、ランは…
「悪魔になれる」
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